香港スイーツ教室(港式甜品培训)体験談(2)そこは、起業したい中国人が集うゆるゆる自由空間だった
こんにちは!INDIGO CANDYのねね(@nenenotebook)です。
前回に続き、香港スイーツ教室の体験談です。
盛りだくさんできれいにまとまらないので、
体裁気にせず書き散らかしていきますー。
【目次】
1、教室というより起業塾だった
教室があるのはとある雑居ビルの一室。
一見怪しい雰囲気だったが、
中に入ると受講生が数十人いて、
毎日同じ時間にしっかりレッスンを行っていた。
「香港スイーツ作りたい!」という一心で入会したものの、
いざ通い始めたら起業目的の学生ばかり。
年頃は10~20代で、地方から上京してきた子が多い。
若者がカジュアルに開業を目指す姿を目の当たりにして、
負けてられないな~と気持ちを新たに臨むことにした。
2、習得するまで通い放題
この起業塾(・・・以降は改めこう呼ぶ)には、
洋菓子班、珈琲班、台湾ドリンク班、台湾スイーツ班、香港スイーツ班があり、
各コースの全受講内容は一週間全日通えば終了する。
が、時間に対して受講料を支払うのではなく、
「習得するまで何度も受講可」なのである。
この方式は他の起業塾でも採用している場合が多く、
本気で起業したいなら理にかなっていると思った。
私の場合、家事や子どものお迎えがあるので
週5全日で通うのは厳しく、
週2~3回、数時間という日程で了承をもらった。
とはいえ、基本、週5の学生に合わせた受講日程になっているので、
イレギュラーの日程で入ってきた私は、
同じものを五回くらい作ったり、
なかなか新しいメニューのレッスンが受けられなかったりと、
無駄な部分もけっこうあった。
こちらから常にプッシュしないと先生に放置されるので、
自己主張をする力が必要とされる。
3、中国人の中にただ1人の外国人。中国人のふりを貫いた
完全ローカルな起業塾なので、外国人は私だけ。
周囲は中国人のみ、しかも地方から上京してきたばかりで、
外国人を見るのが初めての子もいるので、
日本人と分かるとレッスンそっちのけで怒涛の質問が飛んでくる。
あまり注目を集めたくないので、
必要以上にしゃべらないようにして、
中国人受講生にうまく紛れるようにした。
「出身はどこ?」と聞かれたらさすがに答えたが、
他の会話で日本人とバレることはなかった。
普通語の発音が微妙なことについては、
広東か香港方面の出身かと思われていたらしい。
でも、先生が天真爛漫に「日本のアニメ好きなんだよね~!」とか話しかけてくるから、
なかなか隠し通すのが難しい・・・。
中には「何で日本人がいるの?!」と、
嫌悪感をあらわにする人もいたけど、
すかさず他の受講生がフォローしてくれる。
むしろ、好意的に接してくる人がほとんど。
現地の食文化が好きで学ぼうとする外国人を、
無下に扱うなんてことはないのだ。
4、ゆるゆる自由空間!チャイニーズスタンダードを体感
朝。まず、時間通りに始まらない。
先生は比較的早く来ているけど、受講生が来ない(´Д`;)/ヽァ
受講生がやっと来ても、おしゃべりしながら朝ごはん食べだす。
皆が肉まん食べたりしてる中、かまわずレッスン開始。
が、先生の説明に対して反論の嵐。
「なんでそんなことやる必要あるの?」
「面倒だから別の方法ないの?」
「こんなの作らない!」
と、手順が煩雑なレシピは真っ向から否定。
面倒になって途中放棄する受講生続出!
みんな、やる気ありますかー?ヽ(´Д`ヽ)(/´Д`)/
受講生数名で協力しながら調理するんだけど、
分量を豪快に間違えるわ、調理中にみかん食べだすわ‥
とにかくルール無用のゆるゆる空間。
そんな中、先生の説明を最後まで聞いてるのは私くらいで、
聞いてなかった人をフォローしたり、
計量間違えないように「50gだよ」と横から念押ししたり・・・
これでも、日本ではかなり適当な方なんだけど、
この空間では真面目で細かい人だと重宝されていた模様。
5、先生は元香港スイーツ店勤務のイケメン
入会したばかりの時は受講生が少なく、
先生と一対一でのレッスンだった。
随分若いな・・・と思っていたけど、90后だと後で知った。
この起業塾は先生も受講生もとにかく若い!
元々は実店舗で働いていたらしいけど、
詳しい経歴はよく知らない。
事前に配布するレシピ(意外としっかり分量まで書いてある)を元に、
先生がまず作り方の説明をし、
次に受講生が計量から何から全て作業する。
日に日に受講生が増えていき、
最初は一対一だったのが、
先生1人に対して5~6人の受講生という具合になった。
最終的には受講生が多く先生が忙しくなって、
「これ作ったことあるよね?教えてあげて!」と私にレッスンを丸投げし、
私が他の受講生に教えるという謎の状況に・・・。
週5通う学生は一週間で入れ替わる中、
私はゆっくりと受講していたので2~3ヶ月在籍していて、
作り方やレッスンの流れをほとんど把握していたためだ。
まずい、このままここにいたら講師になってしまう・・・
日程を詰めて早く卒業しようと思った。
6、こんなの作れるよ
ざっくり言うと、满○甜品のメニューはほぼ網羅。
ほとんど美味しいんだけど、
たまに日本人の味覚では理解しがたい一品に出くわす(笑)
実際に作ってみてわかったが、
複数の素材を組み合わせていくので、
なかなか短時間で完成させるのが難しいということ。
まず基礎の味付けとなるソース、
仙草や汤圆などの具、
季節のフルーツなどを一つの器に盛り付ける。
それぞれの素材を一定量作り置きするスタイルなので、
香港スイーツを家庭で作るとしたら、
それなりの人数で毎日消費することになるだろう。
また、オプションで受講した台湾ドリンクは、
はっきり言えば受講しても意味ないかな・・・
レシピを見ながらひたすらドリンクを作って、
皆であーだこーだ品評しながら試飲していくだけ。
どちらかと言うとオペレーションが知りたかったので、
それについては何も学べなかった。
台湾ドリンクの味はやはり「魔法の粉」の品質で決まるので、
良い仕入先を見つけることが最重要。
台湾スイーツ(鲜芋仙みたいな)も教えてもらい、
カキ氷や芋スイーツを作った。
これはなかなかいける!
ゆるゆるなレッスンだったけど、
内容的には充実していて、
得るものは大きかったと思う。
7、さいごに
この起業塾での学びは、レシピ&仕入先を知れたことで、
オペレーションや使用機材までは把握できなかった。
個人で楽しむならここまでで十分だけど、
もし開業を視野に入れる場合、
現場での経験が欲しいかな・・・という感想。
素人が中国の飲食店で働くのは難しいけれど、
この手の起業塾に通い、先生からの紹介(コネ)という形をとれば、
うまく潜り込める可能性も?
私は立場上中国で働くのは難しいけれど、
もし現場経験までイケる方がいれば、
ぜひとも挑戦してみてほしいと思う。
この経験が色んな意味で楽しすぎたので、
時間があれば他の習い事もしてみたい。
他にも書ききれないエピソードがあるので、
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