【中国の家政婦事情①】公園デビューの最初の会話は、「あなた本当の母親?」から始まる
こんにちは!
INDIGO CANDYのねね(@nenenotebook)です。
今、我が家には中国人家政婦(阿姨:アイ)さんが毎日来ていて、家事手伝いをお願いしています。
頼れる親族がいない海外で安心して産前産後を過ごすには、アイさんの存在はなくてはならないものです。
日本でも家事代行、家政婦派遣サービスが都心を中心に広まりつつありますが、まだまだ金額的にも心理的にも抵抗がある方が多いのではないでしょうか。
ではお隣中国では、「家政婦」という存在がどれくらい浸透しているのか?
実際のエピソードから少しお話しようと思います。
1、子連れで公園にいる女性は7割がお手伝いさん?!
上海の公園にはあまり子ども向け遊具がなく、大人向けの健康器具とベンチがあるだけなのですが、子どもを連れた女性たちがよく散歩に来て立ち話をしています。
私も子どもが小さい頃は毎朝ベビーカーで公園を散歩していたのですが、中国人ばかりの立ち話に加わるのは難しく、少し離れたベンチに座っていました。
でもそのうち、毎日顔を合わせる女性に話しかけられました。
「あなたはこの子の母親なの?」
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「そうですが…」と答えると、
「自分で面倒見て、エライわねー!」と、言われました。
・・・∑(0д0) えっ!?エライ??
話を聞くと彼女は母親ではなく、雇い主の子どもの面倒を見ている家政婦さんでした。
そして、公園で立ち話をしている女性は全員、近所の家政婦仲間とのこと。
公園に来ている子連れの女性たち、母親にしては年齢層が高めかな?と不思議に思っていましたが、ほとんどが家政婦と知って驚きました。
他に子連れで散歩しているのは、おじいちゃんおばあちゃん。
夫婦共働き家庭では子守は全面的に祖父母か家政婦が受けていることが多く、母親が一人で子どもを連れて外に出るパターンは滅多に見かけません。
なので、上海の公園では最初の会話が「あなた本当の母親?(それとも家政婦?)」という確認から始まることがよくあるのです。
それくらい家政婦を雇うことは当たり前になっています。
ただし、外国人や高所得の中国人が住む高級住宅街でのことなので、上海郊外はまた違った状況(祖父母比率が高い)であると思います。
2、家事も育児も一人でこなす日本人の母親はスーパーマン?!
娘2人を連れて外を歩いていると、見知らぬ中国人によく声をかけられます。
「2人ともアナタの子どもなの??」
まず、先ほどと同じ意図の、母親か家政婦か確かめる質問。
「そうです」と答えると続いて質問。
「ご飯は誰が作っているの??」
「家事は全部私がやっています」と答えると・・・
「すごいわね!!1人で2人の面倒を見て、家事も自分でやるなんて!」
日本ではごくごく当たり前で誰も気にもとめないことなのに、とてもびっくりされます。
これまで同じようなことを何人にも言われ、「自分で子どもの面倒を見て家事もこなす母親はすごいと思われている」ということがわかりました。
中国で子育てしている日本人ママさんは、同じようなやりとりをした経験があるのではないでしょうか。
3、1家庭に2人のアイさん、犬の世話専用アイまで
次女の出産時に雇っていたアイさんは、勤務歴が長く、ネットワークを広く持っている方でした。
そのアイさんから聞いた話によると、
・アイを2人雇っている家庭もある
・犬の世話専門に雇われているアイもいる
・お気に入りアイを母国に連れて帰る雇い主
などが実際にあったそうです。
アイ2人というのは、子守用アイと、ご飯を作るアイを別々に雇っているとのこと。
犬の世話係のアイさんは私も見たことがあり、1日に2~3回散歩に出かけています。
お気に入りアイを母国や、中国国内の転勤先に連れて行くという話も度々聞きます。
気持ちはよくわかりますが、日本では難しい話ですね…。
4、さいごに
ここまでのエピソードで、「家政婦を雇うことが一般家庭に浸透していること」がわかると思います。
ただ、中国全土ではなく、あくまでも所得水準の高い上海など都市部でのことです。
上海は物価や不動産価格、子どもにかかる教育費が莫大なので、女性は産後数ヶ月も経たないうちにさっさと子どもを預け、仕事に復帰します。
そこに「保活」問題が起こらず、祖父母か家政婦に託すという点が、日本と大きく違う点かなと思います。
ちょうどその点に言及している記事がありました↓
なぜ日本人にはそれができないのか?という問いに対して、
「人に迷惑をかけない」ことが、日本では美徳のひとつとされているように思います。
と、あります。
確かに無意識のうちに根付いている美徳であり、同時に苦しめるものであるとも思います。
日本でも外国人家政婦の雇用が解禁されましたが、これからどんな風にサービスが広まっていくのか、そもそも日本人に家政婦文化が受け入れられるのか?気になっています。
今日は「さわり」だけお話しましたが、これから何回かに分けて、中国の家政婦事情…お給料や探し方、仕事内容、トラブル、注意することなどについて書いていこうと思います。
♪ねね♪
おしらせ
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